食の雑学 キムチは日本起源? 補足06 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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最近「キムチのルーツは日本だと分かった」と云う記事がネット上を賑わせているようです。英国人の東洋史学者ホールデン教授(日本・中国の歴史専攻)の研究結果だそうで、まだ現物を見ていないので確かなことは判りませんが、「キムチに不可欠の唐辛子は、15世紀
にポルトガルから南蛮貿易で日本の長崎にもたらされ、その後、九州で栽培に成功し薬剤として普及していく」とあるそうで、ここまでは大して目新しい研究でも何でもありません。 問題はその後で、「唐辛子を白菜と漬け込んだ食品が、九州の漁師達の保存食として用いられるようになり、漁師や漁民たちの持病である脚気の防止に大変効能があった。16世紀後期になり、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、日本水軍の九州兵が保存食・滋養食として携行し、この戦争において、日本水軍兵の食する元祖キムチが朝鮮兵と朝鮮民衆に伝わり、その保存性・滋養が 注目され、戦闘食として朝鮮軍にも食されるようになった。」と述べているそうです。 この研究結果は、近々ロンドンの出版社より図書として刊行され、日本や米国でも出版される予定だそうです。 然しながらこの教授、白菜が日本に渡来したのが、明治以降だとは知らなかったようです。指摘される秀吉の朝鮮出兵の際に、白菜はまだ日本に存在してはいません。 唐辛子が日本から朝鮮半島に伝わり、そこで白菜と出遭い、美味しいキムチが生まれた。それでいいじゃないですかネ。 英語名で Chinese Cabbage と言われる白菜は、その名が示す通り中国北部が栽培種の原産地で、2000年以上前にヨーロッパから中国へと伝わった菜種が、蕪と漬け菜に分化し、更に中国南部原産のチンゲン菜と交雑して誕生したと考えられています。日本への渡来は意外と遅く明治初期でしたが、栽培には失敗したようで、本格的に白菜が栽培されるようになったのは、日清、日露戦争の際に種を持ち帰った後とされています。 |
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文禄の役 釜山城攻略「釜山鎮殉節図」 |
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Traditional Japanese colors |
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